クロアチアの墓石

忘れてしまわない内にクロアチアの旅行記続編いきます。

おとうさんは何を見ているかというと・・・

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これはミリラと言って、墓石のようなものです。
ようなもの、って何だ?といいますとですね

山に住んでいた人たちが亡くなると
担架みたいなものにのせて、海外沿いにある教会の墓地まで運んだそうなのですが
その道行きで、一度だけ担架をおろして休む事ができたのだそうです。
で、その下ろす所というのが家族によって決まっていたらしく、
それは海岸沿いで、大体が太陽にむかって遺体を置くのだそうです。
そして、置いた場所の長さを測っておいて
後日、石屋さんがきて、頭の所と足の所に石を立て
体のところにも石を敷いたのだそうです。

そして土地の人たちは教会の墓地ではなく
山も見えるこの土地に、死者の魂は留まったと信じていたそうです。

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どっからみてもキリスト教の習慣ではない異教徒文化
まぁ日本も仏教、神道、キリスト教でも、なんでもいいよ、ごちゃまぜでも
というところがありますからして
なかなか親しみのもてる習慣なのですが

一番驚いたのは、この習慣がなんと50年くらい前まで続いていたということです。
起源は17世紀にさかのぼるらしいのですが、
よくまぁ それだけ最近まで続いたもんです。
しかもVelebit山地という、とても限られた地域にだけしか見られないそうです。
で、50年くらい前になぜなくなったかというと
1960年代くらいから始まった観光産業に参加するために
山地の人たちは土地を離れ、農業をやめて
海外沿いに移住してきたからなのだそうです。


頭の石は墓碑の感じで色々装飾を施してあるものが沢山
これはビーナスみたいな感じ。
観光案内とか道路標示にはこのモチーフが使われています。

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先ほどの写真で道路が見えるかと思いますが
ついつい最近までミリラは全然保護されていなくて
道路建設とかセカンドハウス建設ラッシュのときに
どんどん破壊されていったらしいです。

ところが最近になって、
きっとこの辺りの観光課の課長さんかなんかが
「ん? これは観光の目玉に利用できるかも!」
と思いついたんでしょうね。
今は大分保護され、道路標示も出ています。
それでもまぁ、原っぱというか、野原というか、石ゴロゴロの雰囲気です。

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こういう公園的雰囲気のところも、あることはあるのですが

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なんとも階段風になっていて、
あっと気がついたら、踏んでたり、そこを通って降りてたりするのです。
いくら遺体が埋まっていないといっても
日本人としてはお墓の上を歩くというのは抵抗ありますよね〜

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大体が草木の少ない荒れ地の瓦礫場という雰囲気です。

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頭石と足石の間が短い
赤ちゃんや子どものお墓・・・

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墓石のモチーフはケルトの装飾を彷彿させます
やっぱり異教徒文化だなぁ

あ、十字架は多いですが、十字架は人類で最も古いシンボルの一つで
キリスト教より、ず〜っと以前からあるのです・・・・

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とまぁ
今回は荒涼たる風景のなかの墓石でしたが
これよりもっと荒涼たる風景のハイクのレポートが残っております。




荒涼レポートのまえにほっこりレポート



うちの家に出入りしている配管工のおっちゃんの息子さん
おとうさんと一緒に来たときに
フロントポーチでティエタと仲良く寛いでいました^^

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あの小さいのは
もしかしたら猫の墓石?
と思った異教徒満点の皆様方は
墓石じゃないですから、気にせずに
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by tieta4u | 2013-02-01 06:48 | 旅行記
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